ジメチルホルムアミド中ポリ塩化ビニル(PVC)にナトリウムジエチルジチオカーバメートを40~60℃ で,4~5時間反応させ,-SCSN(C2H5)2(DTC)基を20~30mol%置換したポリマーを容易に合成することができた。この操作でもとのPVCの溶解性は向上し,また紫外線を照射するとDTC基がラジカル解離する結果として,効率よくMMAを光グラフト重合することがわかった。さらにこれらDTC型ポリマーのフィルムは紫外線照射により架橋不溶化し,感光性樹脂として有望であった。しかしDTC基の導入によりPVCの熱安定性は低下し,115℃ でかなり急速にDTC基の脱離が起り,C=C結合が生成する。DTC基の導入によってPVCの抗張力は低下するが,これは紫外線照射により,しだいに回復する傾向を示す。この反応はその他塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体や塩素化パラフィンについても同様の結果を与えたが,塩化ビニル-塩化ビニリデン共重合体では褐色化が著しく適当でなかった。
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Okawara et al. (1966) studied this question.