近年,スギ雄性不稔遺伝子MS1の候補遺伝子としてCJt020762が同定され,これまでに2つの雄性不稔対立遺伝子(ms1-1およびms1-2)が発見されている。本研究では,CJt020762のイントロンの一部を含めた全コード配列をPCR増幅して増幅断片の長さの違いを識別するPCRプライマーセット(DNAマーカー)を開発し,日本各地の育種素材1,500個体を対象に,挿入または欠失変異を持つ個体をマーカー選抜した。その結果,岩手県の育種素材で新たにコード配列に4塩基の欠失変異をヘテロ接合型で持つ2個体を選抜し,この対立遺伝子をms1-3と命名した。交配試験の結果,ms1-1およびms1-3をともに保有する個体(ms1-1/ms1-3)は雄性不稔であり,ms1-3が無花粉スギの育種に利用できることが示された。また本研究では,イントロン内に重複変異を生じた個体も認められたが,その個体は雄性不稔とならないことも示された。
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Watanabe et al. (2025) studied this question.
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