膀胱扁平上皮癌が予後不良とされている理由を検討した. 1963年より1986年までに膀胱癌で膀胱全摘除術を施行した症例のうち, 扁平上皮癌9例, 扁平上皮癌と移行上皮癌の混在癌26例, 及び移行上皮癌をGrade 3の68例, Grade 1・2の83例に分け, 各群の臨床病理所見を検討した. 扁平上皮癌群, 混在癌群, 移行上皮癌Grade 3群の3群は類似の所見が多くみられ, 移行上皮癌Grade 1・2群に比し, 女性に多く, 非乳頭状広基性腫瘍の形をとり, pT3, 4の浸潤癌が多かった. 扁平上皮癌群及び混在癌群では, 水腎症や骨盤内局所再発を認めることが多く, 浸潤性の増殖態度を示した. 従来, 扁平上皮癌は扁平上皮化生から発癌すると考えられていたが, 扁平上皮癌群では非癌部粘膜に膀胱白斑症や扁平上皮化生を合併するものはなかった. 混在癌群では, 移行上皮癌でも特にGrade 3の低分化型癌との合併が多かった. 5年生存率は混在癌群が26%, 扁平上皮癌群32%, 移行上皮癌Grade 3群55%, 移行上皮癌Grade1・2群73%の順であった. 以上の結果より扁平上皮癌, 及び混在癌は, 当初から浸潤性膀胱癌として発現することが予後不良の主因と考えられた. 扁平上皮癌を含む癌は治療開始時点から綿密な治療計画に従った十分な集学的治療を実施すべきと思われた.
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Takai et al. (1988) studied this question.
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