“シア効果”と言うのは, シアを伴う平均流とシアの方向への混合とが組み合わさって, 流れの方向-卓越した拡散を生成する現象である. シア効果は最初流体力学者によって注目された (たとえば毛細管内での染料の拡散) が, 最近になって海洋水平拡散にも重要な役割を果していることが明らかになった. すなわち, 染料拡散実験において観察される染料雲の初期の形状変化は主として水平流の鉛直方向のシアによって定まり, さらに鉛直混合が組み合わさって水平方向に著しい拡散を起すことが認められた. シア拡散の簡単なモデル (水平流のシアは一様, 混合係数も一定) にしたがえば, 染料雲の中心濃度や形状の時間的変動などを定量的に論ずることができるし, 実測値との比較もかなり満足すべきである. また, このモデルから導かれる結果のあるものは, 完全に不規則な海洋乱流による水平拡散の概念の上に作られた理論 (たとえばJoseph-Sendnerの理論) の結果にまったく一致する. 言え換えれば, シア拡散は現実に起っている流れの場に注目した拡散であり, 水平乱流拡散理論で仮定されたパラメターを現実に測定される量で表現することができるという利点を持っている. そのほかの問題としては, 海水と比重を異にする粒子群に対するシア効果, および時間的に変動するシアの場での拡散が考えられる. 最後に, シア効果は大小種々のスケールの海洋拡散において普遍的な重要性を持っていることを示唆した.
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Akira Ōkubo (1968) studied this question.
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