カーボンブラックの存在下で, 14C-標識をもつメチルアルコールと過酸化ベンゾイル (Bz2O2)との反応を50°Cで行なった. 実験の結果によると, ベンゾイルオキシラジカル (BzO•) とメチルアルコールとの反応で生成する溶媒ラジカルがBzO•に優先してカーボンブラック表面に結合することが確かめられた. ここに, Philblack Oを例にとると, 1gのカーボンブラックに結合した溶媒ラジカルは3×1019個であった. このような現象は, ベンゼンや四塩化炭素を溶媒に用いた系, すなわち, カーボンブラック表面へEzO•が選択的に結合する反応とは趣の異なることを示す.一方, スチレンや酢酸ビニルを用い, カーボンブラックの存在下における重合反応を調べたが, 重合開始剤として挙動するBz2O2と2, 2′-アゾビスイソブチロニトリル (AIBN) とは, その作用効果に著しい差違があった. 一般に, AIBNの系では, カーボンブラックの有無にかかわらず, 重合速度はほぼ同じであったが, Bz2O2の場合には, 顕著な遅延現象が見られ, カーボンブラック表面における異種ラジカルの競争反応の起こることを示した.
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Ohkita et al. (1970) studied this question.