登録年度を異にする水稲品種多数を用いて, 稔実期に新品種が旧品種に比べて高い個葉光合成速度 (CER) を示す現象の生理学的基礎を検討した。この検討は葉における窒素含量および窒素-CER関係に着目して行った。新品種では, 稔実期において, 葉の窒素含量が旧品種に比べ高かった。さらに, 葉の全窒素含量とCERとの間にかなり密接な正の相関が存在することがみいだされた。このことから, 新品種においてCERが高い現象の基礎のひとつは, 葉身の窒素含量が高いことであると結論された。しかし, 新品種のCERは, 同じ葉身窒素レベルの下で比較しても旧品種のそれに比べ高く, このことが新品種のCERの高さのもうひとつの基礎となっていると考えられた。新品種のもつこの種の優位性は, 同じ葉の窒素レベルの下で比較しても旧品種に比べ大きなgsをもつことに帰せられることがわかった。
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Kuroda et al. (1990) studied this question.