スチレン(S)-無水マレイン酸(M)共重合系に供与体(アントラセン(A),ナフタリン(N),シクロヘキセン(C),ジヒドロフラン(D)を添加したときの影響を考察した。ナフタリン添加では共重合速度の加速現象が認められる。重合系は錯体を単位とした,いわば,Complex-merの単独重合とみなすことができ,錯体濃度[C]とRpの間には次の関係がある。Rp=k1[C]1.35(inCCl4);Rp=k2[C]1.01(inCH3COCH3)著者らは先にSM系で顕著な単量体(M)への連鎖移動を観測しているが,この供与体添加系でも同様の事実を認めた。この場合,連鎖移動は錯体単位で生起すると考えた方がよく,錯体への連鎖移動定数Ccは,1.93×10-2(inCC14)2.60×10-2(inTHF)となる。したがって,コモノマー添加時には2種錯体間の共重合とみなすことができ,見掛けの反応性比を次のように決定した。
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Tsuchida et al. (1969) studied this question.