反芻家畜を供試した190回の呼吸試験データから,メタン発生量と乾物摂取量との関係を検討し,簡易なメタン発生量推定式の作成を試みた.供試動物は,ホルスタイン種乳牛(泌乳牛,妊娠牛,乾乳牛,未経産牛および肥育去勢牛),黒毛和種(妊娠牛,成雌非妊娠牛および肥育去勢牛),コリデール種成去勢雄めん羊および日本在来種成去勢雄山羊であった.供試動物には,いずれも粗飼料およびトウモロコシ,大麦,人豆粕を主原料とする濃厚飼料を給与した.その結果,次のような知見を得た.1) 乾物摂取量が増加するにつれて,メタン発生量は増加したが,乾物摂取量当りのメタン発生量は減少した.2)したがって,メタン発生量(Y, l/日)と乾物摂取量(X, kg/日)との関係は曲線的であり,回帰分析の結果以下に示す2次式がえられた.Y=-17.766+42.793X-0.849X2(r=0.966)3) 以上の推定式に日本飼養標準等から推定した平均乾物摂取量をあてはめ,家畜頭数を乗じてわが国における家畜からのメタン発生量を推定すると,乳牛からは年間0.182テラグラム(Tg),肉牛からは0.150Tgと計算された.また,豚,馬をも含めた全家畜からのメタン発生量は0.345Tgであり,全世界での家畜からのメタン発生量に対する割合では約0.5%を占めるに過ぎなかった.
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Shibata et al. (1993) studied this question.
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