環境温度(30°Cと18°C)ならびに飼料への油脂添加(10%の粉末状タロー添加と無添加)が,肥育豚の体脂肪の脂肪酸組成に及ぼす影響について検討するため,体重85kgの去勢豚16頭を,2×2の2元配置の4試験区に配置して試験を行った.4週間の試験終了後,供試豚を屠畜し,背脂肪の外層,内層ならびに腎臓脂肪を枝肉左半丸よりサンプルとして採取し,脂肪酸組成の分析に供した.得られた脂肪酸組成のデータを,主成分分析で分析したところ,本試験の処理(環境温度と飼料への油脂添加)による体脂肪の脂肪酸組成の変動は,1価の不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の量比(M/S比)の変動,オレイン酸含量の変動,ならびにリノール酸含量の変動で代表できるものと判断された.高温環境下では,背脂肪外層と腎脂肪のM/S比が有意に低くなった(P<0.05).また,オレイン酸含量は高温環境下で有無に低くなった.(P<0.05).腎脂肪のリノール酸含量は高温環境下で有意に高く(P<0.05),背脂肪外層では高くなる傾向を示した(P<0.10).飼料へ油脂を添加すると背脂肪外層ならびに同内層の融点は有意に低下したが(P<0.01),腎脂肪の融点は油脂添加の影響を受けなかった.本試験の結果から,高温環境が豚の体脂肪の脂肪酸組成に及ぼす影響の作用機作について考察した.
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KATSUMATA et al. (1995) studied this question.
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