にわとりの人工授精の実用化を目ざして,技術上の改善を行なった. 1. 精液の採取にはマッサージ法を応用したが,従来のものと異なり鶏体保定台と精液受容器の新型を創案し,これを応用した. 2. この方法によると精液を質量共に最も自然に近い状態で, しかも,半無菌状態で回収できる. 3. 精液注入技術に対しては,注入管を約10cm 延長して,深部注入を可能にし,腟内注入と共に子宮内注入を可能にした. 4. 多数実験の結果,若干の熟練は要するが,子宮内出入が腟内注入よりも,高い受精率を示し,しかも,爾後の産卵率にも悪影響のないことを知った. 5. にわとりの精子は射精後,中片部で屈折して,いわゆる首曲り現象を起こし,これが卵子の受精率を著しく減殺することを確かめたので,その防止策として,稀釈液の改善が必要なことを論じた. 6. 差し当たりブドウ糖・クエン酸ソーダ緩衝液の滲透圧を調節して,Δ=-0.90℃ ~ -1. 03℃に引揚げることにより.首曲りを抑止し,その結果,精子は1-2週間にわたり高い受精率を保持することを確認した. 7. 広島方式人工授精は,以上のように改善された3技術から成立する.
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Yamane et al. (1966) studied this question.