我が国の乳幼児の3大アレルゲンである卵・牛乳・小麦を対象に,保護者と食物アレルギー児の心理面や経験したアレルギー症状との関連について,質問紙調査による横断研究を行い,原因食物の違いが治療過程の心理面に与える影響を探索的に検討した.その結果,牛乳(40.83%),小麦(39.33%),卵(30.37%)の順に経験したアレルギー症状の回数が多く,この順番は保護者が恐怖感を抱く原因食物の順と同じであった(牛乳59.76%;小麦48.31%;卵42.92%).卵や牛乳が原因食物の場合,食物アレルギー児の原因食物への拒否感は高く(p<.01),緊急性の高いアレルギー症状と保護者の精神的負担感に有意な関連があった(p<.05).一方,小麦が原因食物の場合,食物アレルギー児の拒否感は低く(p<.01),保護者の精神的負担感とアレルギー症状との有意な関連はなかった(p=.17–.80).原因食物によって,原因食物に対する恐怖感や拒否感,保護者や食物アレルギー児自身の精神的健康との関連が異なった.
Konishi et al. (Fri,) studied this question.