本稿は,日本社会学会設立100年を振り返って,都市社会学と地域社会学の展開について論じる.この100年間は,近代化の100年であったが,「近代化」とは何であったのかをまずは再考する.鶴見和子らが,1974年に『思想の冒険』を出版し,「近代化論再検討」を打ち出したが,近代化の捉え方が「西欧対日本」的な一面性があった.都市社会学においても,シカゴ学派の影響と日本都市の特徴を「都市化」概念とl. ワースらの都市的生活様式に求める傾向が強かった.しかし,m. カステルらの新都市社会学によって,シカゴ学派の都市の定義や都市化概念が「近代化」の特徴と重なっていて,純粋に都市社会学による分析ではないという批判が登場してくる.
Ken Arisue (Wed,) studied this question.