脳神経領域における経口腔超音波は種々の新しい方法が考案されながら,発展を続けている.最初に報告された経口腔頸動脈超音波検査(Transoral carotid ultrasonography:TOCU)は,通常の頸動脈エコーでは観察できない高位の内頸動脈を観察するために開発された技術である.体腔用プローブを口腔内に挿入し,頭蓋外内頸動脈を観察する.長大な内頸動脈狭窄性病変,頭蓋外内頸動脈解離,頸動脈ステント内血栓といった特殊な内頸動脈疾患の評価において高い有用性を持つ.このTOCUに超音波造影剤ペルフルブタンを使用したContrast-enhanced transoral carotid ultrasonography(CETOCU)は,血管内を超高輝度に描出する特性から,低輝度病変を伴う高位の内頸動脈疾患の評価において有用性を持つ.Color-Dopplerの新技術であるMicrovascular flow imaging (MVFI)もTOCUに使用することが可能である.MVFI-TOCUはCETOCUに極めて近い画像を描出することが可能である.造影剤を使用しないため,MVFI-TOCUは侵襲性の面からも優れている.MVFI-TOCUは繰り返しの施行が可能であり,頸動脈血管撮影の代替検査としての活用が期待されている.今回はこれら経口腔頸動脈超音波検査に関し,網羅的に説明する.
Yuta HAGIWARA (Thu,) studied this question.