要旨 【背景】 Edwardsiella tarda は海水環境に生息する細菌で,人では調理が不十分な魚介類を摂取することで主に胃腸炎を起こす。敗血症に進展することは稀だが,発症時の死亡率は約30%と報告されている。当院における Edwardsiella tarda による凝固機能障害を伴う肝胆道感染による敗血症の症例を呈示する。 【症例】 70歳代の男性。呼吸困難を主訴に救急搬送された。循環動態は不安定で,腹部単純CTで肝膿瘍,総胆管の拡張,胆嚢腫大を認めた。肝胆道系感染による敗血症性ショックと診断し,輸液負荷,抗菌薬投与,循環作動薬投与を開始した。同日内視鏡的逆行性胆管ドレナージを行うも胆道内血腫が原因で良好なドレナージが得られず,後にステント交換を要した。輸血や透析を含む集中治療管理を行いながら第5病日に肝膿瘍に経皮経肝膿瘍ドレナージと壊疽性胆嚢炎に対して経皮経肝胆嚢ドレナージを施行した。しかし,肝膿瘍内も血腫のためドレナージに難渋し,ドレナージチューブを7Frから14Frまで徐々に大きくした。第28病日に循環作動薬,抗菌薬は終了し,第75病日に転院となった。 【結語】 本菌による肝胆道系感染の敗血症は,高度な凝固障害を併発することが稀にあり,易出血性,血腫形成によりドレナージに難渋することがあるため,個別病態に応じた柔軟なドレナージ戦略が重要である。
樹希 et al. (Wed,) studied this question.
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