本稿は戦後日本の社会階層研究と,これからの社会学について議論することをめざす.議論は大きく4つのテーマからなる.(1)戦後の「社会階層と社会移動の全国調査」(ssm調査)と関連する階層研究の展開,(2)ジェンダーからみる階層研究,(3)人口・世帯の変動と社会階層,(4)少子化からみる階層格差の趨勢,である.第1のテーマでは,実証的社会学研究を支えてきたssm調査実施の背景としての諸議論を紹介し,考察する.第2のテーマでは,1980年代,90年代,活発に議論された社会階層理論におけるジェンダー的視点について,世帯/家族内の関係に着目して議論する.
Sawako Shirahase (Wed,) studied this question.