64 歳,男性。5 年ほど前より右鼠径部の皮下腫瘤に気が付いた。徐々に増大傾向にあり精査加療目的に当科を受診した。画像検査での鑑別は困難であり,皮膚生検と手術により病理組織学的に検討し estrogen receptor(ER),androgen receptor(AR)陽性の侵襲性血管粘液腫と診断した。AR 陽性を示した侵襲性血管粘液腫の症例は自験例を含めて 5 例の報告がある。再発例においては ER,progesterone receptor(PgR),AR の発現がその都度異なることも念頭に入れなくてはならない。AR 陽性症例では従来の gonadotropin releasing hormone agonist(GnRHa)や抗 estrogen 薬で病勢が悪化する可能性がある。そのため病変の切除後に病理組織学的に確定診断に至った際も,ホルモン療法のために ER,PgR だけでなく AR も精査する必要がある。ホルモン療法は頻回な画像検査を行い,増大する場合には抗 androgen 薬の使用を考える必要がある。
Yanase et al. (Sun,) studied this question.