【目的】超音波検査において検者は,実患者への検査の前に一定の走査訓練が必要となるが,十分な機会が得られない場合も多い.その際に,走査練習用ファントムは有用であると考えられるが,そのニーズに関する調査の報告はない.本研究は,開発中の頸動脈超音波ファントムを提示しながら超音波検査を施行している医療機関にアンケート調査を行う形で,超音波ファントムに対するニーズを明らかにすることを目的とした.【対象と方法】超音波検査を施行している医療機関に勤務する20代から70代の医療従事者118名を対象に超音波ファントムに関するアンケート調査を実施した.【結果と考察】さらに頸動脈超音波検査を訓練した方がよいと思う人の割合は75%,技術向上を目的として頸動脈超音波ファントムを使用したい人の割合は53.6%であった.以上より,走査練習の機会を求めるニーズは高く,その機会の一端として超音波練習用ファントムは有用となる可能性がある.【結論】実際にファントムを使用している施設は少ないが,配備されれば使用する検者は多いことが予測され,走査技術向上の一助となることが期待できる.
HAGIWARA et al. (Thu,) studied this question.