【目的】妊婦のマイナートラブルである耳症状は,分娩後に症状が改善することを説明し不安を取り除くことがこれまでの対応であった。今回,円皮鍼を用いた治療効果を検討した。【方法】対象は2017年12月から2024年3月までに当院を受診し,円皮鍼治療を行った19症例である。患側の翳風に円皮鍼を貼付した。診療録を基に治療効果の検討を行った。【結果】平均年齢30.2歳(3.9 Sd),治療開始の平均妊娠週数20.8週(8.7 Sd)であった。症状部位は右側6例,左側5例,両側7例であった。治療により症状消失は10例,症状が改善は8例,症状に変化がなかったのは1例であった。【考察】翳風は手の少陽三焦経であり,聡耳明目・疏風通路の効能がある。さらに円皮鍼の持続的で局所的な刺激が症状の安定化に繋がったと考えられた。【結論】妊娠中の耳症状に対する円皮鍼治療は簡便かつ有用であると考えられた。
TAKEDA et al. (Wed,) studied this question.