子どもから事件や事故の被害事実を確かめる際,当事者(あるいは事件・事故への関与が疑われる者)と利害関係のない中立な立場で暗示・誘導なく面接することが重視され,本邦においても児童虐待事案を中心に司法面接の技法が広がっている。外国語話者の子どもに対して通訳を介して面接する場合も同様で,大人が子どものことばを捕ったり,省いたりすることなく,子どもの報告を聴き取ることが望まれる。しかし,異なる言語の間でことばを「そのまま」言い換えることは単純ではなく,正確な情報を得ることは容易でない。この企画では,英語と日本語のバイリンガルの児童を対象に行った通訳を介する模擬司法面接について,通訳学の視点から,子どもに対する日本語の発問とその英訳の特徴を整理し(話題提供・水野),面接者の発話タイプや面接の展開などについて,心理学的な質的分析を報告する(仲)。また,バイリンガルの言語処理と記憶について,2つの異なる言語を用いた記憶の実験研究などをレビューする(川﨑)。そして,日本語を母語としない大人と子どもの聴取の比較(羽渕)や通訳を必要とする司法面接の実務の観点(根ケ山)から課題と具体的な対応を討論する。
Akamine et al. (Wed,) studied this question.