冤罪、誤認逮捕の防止は現在の刑事警察で最も重大な課題の一つである。心理学はLoftusの目撃証言の研究以降、有罪バイアス、供述証拠の歪み等証拠の偏り等に対策を講じることで、冤罪の回避に貢献してきた。冤罪は司法の判断が有罪方向に偏ることで生起するとされ、それをいかに是正するかに努力が払われてきた。しかし、エラーの原因には偏りの他にばらつきがある。また、性暴力事案では、経験則・常識に合致したステレオタイプ的な事件のイメージで事件性が判断され、被疑者の動機の供述等が変えられた事例もあることから、こうしたものが有罪・無罪の判断に影響することも考えられる。したがって、冤罪の対策は有罪バイアスを除去で終わるものでないと考えられる。本シンポジウムでは、桐生の司会のもと、まず、法学者の指宿が実際に冤罪の雪冤に関わった経験をもとに常識が誤判に繋がった事例として湖東記念病院を取り上げる。次いで、尾藤が、ポリグラフ検査の元検査官の立場から冤罪について考察する。最後に、認知心理学者の伊東が目撃証言から裁判員等の判断まで法と心理にかかる研究を行ってきた視点から指定討論を行う。
Bito et al. (Wed,) studied this question.
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