環境中の過剰な反応性窒素は地球温暖化や生態系の保全に悪影響を及ぼす地球規模の課題であり,特に農業部門での窒素フローの評価は重要である.現状の統合評価の枠組みでは,農地の窒素動態を詳細に表現し,その統合的な影響評価を行う基盤が不十分である.本研究では,地球環境に関する統合評価の枠組みの発展に資することを目的とし,統合評価モデルと連携可能な窒素収支モデルを開発した.さらに,既存の統合評価モデル群と窒素収支モデルを統合したフレームワークを構築し,農地における窒素フローの推計を行った.また,その結果を既存の排出インベントリ等と比較し,窒素収支モデルの妥当性を確認した.これにより,本研究の窒素収支モデルは農地における窒素動態の分析を支える重要な基盤として機能しうることを示した.
Osugi et al. (Wed,) studied this question.