77歳男性.Nocardia abscessus脳膿瘍に対し,トリメトプリム・スルファメトキサゾール配合剤(trimethoprim-sulfamethoxazole,以下TMP-SMXと略記)とセフトリアキソン(ceftriaxone,以下CTRXと略記)による併用治療を行った.治療経過中に意識障害の増悪と四肢の陰性ミオクローヌスが出現した.臨床像はセファロスポリン系抗菌薬による脳症に類似したが,CTRX休薬期間中に症状が出現しており,CTRXや併用したカルバペネム系薬の関与は否定的であった.CTRX継続下でTMP-SMXのみを中止したところ,不随意運動および意識障害は速やかに消失した.腎機能正常例においては表現型のみで判断せず,高用量TMP-SMXによる脳症も鑑別に挙げるべきである.
Makino et al. (Thu,) studied this question.