良食味水稲品種の開発のため,炊飯米揮発成分及びその品種間差の調査は重要である.本研究では炊飯米揮発成分の抽出法の高効率化について検討するとともに,2023年産の米の炊飯後の揮発成分について調査した.抽出法の検討では,炊飯ジャーの釜内に設置した複数のガラス瓶の中で炊飯し,その後,ガラス瓶内の炊飯米を冷凍保存して,測定の際に解凍し,固相マイクロ抽出ファイバーで揮発成分を抽出する瓶内炊飯/抽出法を試行した.また,同手法で抽出された成分をガスクロマトグラフィー質量分析法を用いて分析した.結果として,炊飯条件は異なるものの,著者らが従来実施してきた抽出法と比較して最大170倍のピーク面積の増加が確認された.また2023年産のいくつかの米品種の揮発成分を比較した結果,「日本晴」のインドールがその他の品種に比べて少ないことが確認された.「日本晴」はインドールが多い品種であることが先行研究で報告されており,本研究により,米品種の炊飯米揮発成分の特徴が生産年によって変化する可能性があることが示された.
UKITA et al. (Thu,) studied this question.