本稿では文末の連体形句が論理的格関係なしに「主題-体言句」という構造において直 接に主題と連結されることを吟味する。そこで枕草子における主題と体言句との連結構造が 「象は鼻が長い」を代表的な例とする「ハ-ガ構文」の背後に潜むことを示す。それは体言句に「―の」という要素が介入したことがきっかけとなる。本稿は連体形終止が顕著にみられる枕草子を取り上げてそれを例証した。そしてやがて後世に「-の」が「-が」に置き換 えられることによって「ハ-ガ構文」へと変化すると推察することができる。
Masahiro Tanimori (Sun,) studied this question.