電気通信用マンホールに設置された金属部材において局部腐食の発生が確認されており,ポリビニルアルコール繊維製の編組コードの接触がその一要因と推定されているが,詳細な挙動の解明および要因の確認には至っていない.そこで本研究では,編組コードと金属の接触部の腐食挙動を電気化学的に評価することで腐食挙動に編組コードの接触影響を明らかにすることとした.接触影響を評価するため,編組コードの内部に参照極および対極を配し,炭素鋼を作用極とした測定系を用い,塩水を含んだ編組コードの乾燥過程での自然電位測定および電気化学インピーダンス分光測定を実施した.蒸発による水溶液量減少の影響を補正した解析により,乾燥過程において腐食速度が10倍程度に増加することが示された.また,編組コード接触部をアノードとする電池形成が腐食速度増加の要因となることが示唆された.
Takeuchi et al. (Sun,) studied this question.