メイク製剤やサンスクリーン製剤において,普遍的に求められる機能はその“持続性”である。特に皮膜形成剤は製剤へ配合するだけで持続性を高めることができ,中でも硬い皮膜を形成するトリメチルシロキシケイ酸が広く使用されている。トリメチルシロキシケイ酸は,分子量を高めることでより硬い皮膜を形成するものの,その分脆く,柔軟性の低い皮膜となってしまう。さらに分子量を高めると,油剤,特に高極性の紫外線吸収剤との相溶性が低下し,紫外線防御効果も十分に発揮できなくなってしまう。そこで本研究では,柔軟性と油剤への相溶性を持つシロキサン鎖をスペーサーとして,トリメチルシロキシケイ酸を架橋していくことで,分子量を高めつつ強度と柔軟性を両立し,さらに紫外線防御効果の向上にも寄与する架橋型シリコーンmqレジンを開発した。架橋型シリコーンmqレジンは,既存のトリメチルシロキシケイ酸と比較し,強度,柔軟性,均一性,紫外線吸収剤との相溶性の面で優れていた。また,架橋型シリコーンmqレジンを配合したサンスクリーン製剤は高い紫外線防御効果を示し,ビーチでの実使用試験においても紫外線防御効果がより持続することが確認できた。
Takeshita et al. (Fri,) studied this question.