食用植物色素は,単なる「色」を超えた多彩な健康機能をもつ成分として注目されている。本稿では,食用植物色素の中でアントシアニンとクルクミンに焦点を当て,その化学特性,代謝・吸収,および著者が明らかにした健康機能(肥満・糖尿病予防)について概説する。アントシアニンに関しては,分解物・代謝物の重要性と肥満・糖尿病予防機序を述べる。クルクミンでは,高生体内吸収性製剤の活用による耐糖能改善やベージュ脂肪細胞の誘導作用に加え,運動との併用によるベージュ脂肪細胞化や認知機能向上作用の相乗的な増幅効果を紹介する。本稿を通じて食用植物色素研究が本誌の読者に理解され,発展していくことを期待している。
Takanori Tsuda (Fri,) studied this question.