ポリ(ビニルアルコール)(PVA)水溶液の温度をサイクル(-15℃に凍結し,24時間に1回解凍)して,異常なレオロジー的性質のPVA水溶液ゲルを作製した。これらのPVA水溶液ゲルについて,応力緩和実験,動的粘弾性測定および引っ張り試験を行なった。PVA試料の重合度は2400,ケン化度は99.6±0.3mo1%,ゲル濃度は15wt%である。凍結時間は-15℃で,96時間(温度のサイクル,4回)まで行なった。これらのPVA水溶液ゲルの応力緩和曲線から,Alfreyの近似式を用いて緩和スペクトルを求めた。PVA水溶液ゲルの凍結時間が48時間(温度のサイクル,2回)以上で,動的弾性率,Eノが急激に増大した。凍結時間が96時間におけるPVA水溶液ゲルのE′は凍結時間が6時間のそれの約10倍まで増大した。しかし,力学的損失正接,tanδ は,E′の場合とは逆に後者のそれの約1/15に減少した。凍結時間が72時間以上のPVA水溶液ゲルを1箇月間,水中に浸漬した場合,ゲルの重量およびE′にほとんど変化はなかった。さらに,このゲルを10mm/minの速度で引っ張った場合,ゲルの切断時の伸びは初めの長さの4倍近くに達した。また,このゲルはほぼ80℃付近で融解した。
No takes yet. Share an insight, caveat, or question.
Mineo Watase (1983) studied this question.