ポリアクリロニトリルのジメチルホルムアミド溶液について光散乱実験を行なうにあたって, これに伴う二三の問題, 特に溶液の螢光および (∂n/∂c) 値について論議した。ポリアクリロニトリル溶液の螢光の強さは重合条件および分子量の影響を受ける。水系レドックス重合法でつくられたポリアクリロニトリルはα-α'-アゾビスイソブチロニトリルを触媒として水中懸濁重合法によってつくられたものより強い螢光をもつ。また, 低分子量重合体は高分子量重合体に比べて一定重量に対し強い螢光を示すが, 一つの分子鎖中に存在する螢光を発する単位構造の数は高分子量のものほど多い、螢光強度は特に入射光の波長に強く影響され, 365mμ の光では非常に強い螢光が認められるが, 436mμ, 546mμ と移るに従って減少し, 546mμ では螢光を認めることができなかった。したがって, ポリアクリロニトリル溶液の光散乱実験を行なうにあたって, 光源として546mμ を用い, ある程度高い分子量の試料を用いれば螢光の影響を無視してさしつかえないことがわかった。この他に,(∂π/∂c) の測定および光散乱用試料溶液の調製, その他若干の問題について検討した。その結果, 完全に水分を除去したジメチルホルムアミド中におけるポリアクリロニトリルの (∂π/∂c) について20℃ で0.0874cc/gという値が得られた。
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Yoshisato Fujisaki (1961) studied this question.
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