1, 3: 2, 4-cis-O-インサイド-ビス-O- (p-メチルベンジリデン) -D-ソルビトール (PDTS) は, 広範囲の有機溶媒および高分子融液をゲル化する性質を有することがわかった. これらの物理ゲルのゾル-ゲル相転移温度 (Tfg) は落球法, 動的粘弾 (DVE) 法, および小角X線散乱 (SAXS) 法により測定することができた. 次に, PDTSゲル形成に固有の繊維状結晶の微細構造を配向ゲルのX線解析およびMOPACシステムの理論計算から求めた結果, 単位格子がa=b=31.5Å, c=4.4Å, γ=120°の六方晶で, 各格子点を分子双極子モーメントのベクトルをc-軸に平行で互いに反対にした水素結合した2分子会合体の4組が占有していると推定された. 特異的な繊維状結晶の形成は, 六方晶を形成する際に形成される繊維軸方向の分子間のポリメリックな水素結合が, 熱力学的に結晶成長速度を支配して, 結晶成長速度に異方性を生じたためであろう. つづいて, メゾスコピックなゲル網目構造の解析のため, 25%PDTS/ポリスチレン (PS) を選択して, ゲル化点のDVE解析を行った. その結果, メゾスコピックなゲル構造領域を次のように特徴づけた. ゲル網目はマスフラクタル網目で三次元空間におけるdf=2.4であり, 散乱法から得られるdf=2.3±0.2に一致した. また, DVE法によりPS/PDTSあるいはイソタクチックポリプロピレン (i-PP) /PDTS系について, ゲルおよびゾル温度領域で互いに異なるDVE関数のマスターカーブの作製ができ, ゲル部のマスターカーブは長時間側でほとんどPDTSゲル網目のDVE挙動を示した. 1.0, 1.25, および2.5%のPDTSが形成するPDTSゲル網目の強度は各々, 35×104, 4.3×105, および1.0×106Pa程度である.
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Kobayashi et al. (1998) studied this question.