放射性セシウムの食品基準値を下回るシイタケの原木栽培を行うためには,放射性セシウムが原木から子実体にどれほど移行するかを知ることが重要である。2018年4月~2020年12月に福島県内で伐採したコナラを原木に用いて,原木から子実体に移行した137Cs量を調査した。統計解析の結果,子実体の137Cs量は,内樹皮,辺材の137Cs量と有意な関係が示された。したがって,内樹皮,辺材から子実体に137Csが移行した可能性が示唆された。また,子実体の137Cs量は,原木の137Cs量に対して外樹皮の137Cs量の占める割合(外樹皮汚染率)と有意な関係が示され,外樹皮汚染率が高いほど子実体の137Cs量は低下する関係が示された。外樹皮汚染率が高いほど,福島第一原子力発電所事故初期に外樹皮に沈着した137Csが原木の中で占める割合が大きいと考えられる。原発事故初期に外樹皮に沈着した137Csが溶出しにくいことが報告されている。したがって,初期沈着した137Csは子実体に移行しにくい可能性が示唆された。
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Sakurai et al. (2025) studied this question.
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