高安病はその特異な臨床症状と,アジア地域の若年女性に多発するという疫学的な特徴でよく知られている.しかしその成因は未だ不明である.最近疾患の遺伝的素因を探究する方法としてHLA抗原が話題になつているが,今回高安病の遺伝的素因を追求すべくHLA検索を高安病患者について行なつた.すなわち65名の高安病患者につき, ABO血液型と共にHLA抗原を検索し,健康日本人128名のHLA抗原と比較検討を加えた.また一卵性双生児高安病患者(日内会誌66: 91, 1977)を含む家族内発症をみた高安病患老6家族全員につき種々の血液型およびHLA抗原の検索を行なつて遺伝的素因の解明を試みた.その結果,高安病患者群ではABO血液型には大きな特徴は認められなかつたが, HLA抗原においてA10 (35.4%, X2:15.3, P<10-4)およびB5 (63.0%, X2:17.0, P<10-4)が健康日本人(11.7%, 32.0%)に比し有意に高い出現率が確認された.また6家族について行なつた種々の血液型の検索からは特徴は見出し得なかつたが, HLA抗原検索からはA9, A10, B5, BW40を含むhaplotypeが家族内高安病患者の共通haplotypeとして見出され,高安病関連haplotypeと発症との相関はX2:7.8 (0.01<P<0.05)であつた.以上の検索から高安病発症の重要な要因として人種的,遺伝的素因の存在が想定せられ,これが地域別発症の特徴を示すものと考えられた.
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Numano et al. (1978) studied this question.