いま新鮮な血液を少しポリエチレンやシリコーンゴムの上にたらしたとする。しばらくするとその血液は固まってしまう。この凝固現象は程度の差こそあれ,どのプラスチックやゴムにも共通のことである。このような凝固あるいは血栓形成が直接生体の血流内で起こったとすると,その結末は致命的である。人工臓器の開発に伴い,血液とふれても血栓を生成しないような材料に対する要望がますます高まっている。本稿では,筆者ら独自のミクロ不均質構造なる新しい考え方を中心に,抗血栓性を有する材料の現況を述べる。
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Yohji Imai (1972) studied this question.