腹直筋鞘前葉反転法(以下,反転法)は,腹直筋鞘前葉を用いた自己組織による腹壁再建法の一つである.腹壁瘢痕ヘルニアの3例に対して反転法を行い,良好な結果を得たので報告する.症例1は69歳,男性.腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術後4年で腹壁瘢痕ヘルニアを発症し,preperitoneal mesh repairで修復した.術後20日目でメッシュ感染を発症し,メッシュ除去+膿瘍ドレナージ術+反転法を施行した.症例2は77歳,女性.帝王切開後の腹壁瘢痕ヘルニアの大網嵌頓を発症し,intra peritoneal onlay meshで修復した.術後9年でメッシュ感染を発症し,メッシュ除去+小腸切除術+反転法を施行した.症例3は78歳,男性.腹部外傷により3度の開腹手術後に腹壁瘢痕ヘルニアを発症,術後25年無症状だったが,S状結腸癌に対して開腹高位前方切除術+小腸部分切除術の際に閉腹困難のため反転法を施行した.人工材料を使用しないことから,腹壁欠損部の大きい感染ハイリスク症例に対する有効な再建法と考察された.
Shinohara et al. (Wed,) studied this question.
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