メタクリル酸メチルにガス状の三ッ化ホウ素を吹き込むと,常温で固体の,モル比1:1の安定な錯合体が得られることを見出したので,これに60Coのγ-線を照射した結果,常温付近の広い温度域にわたって固相重合が可能であること,および照射後さらに固相に保持すると,いちじるしい後効果重合が進むことが認められた。とくに後効果重合について動力学的研究を行ない,その非定常状態の重合機構の解析を試みた。試料の外観は, 照射後あるいは後効果重合後においても, ほとんど変化しないが, 得られたポリマーはX 線回折によると,すべて非晶性であった。しかし,数個の試料は普通の非晶性ポリメタクリル酸メチルとはまったく異なる赤外線吸収スぺクトル図を与えることが見出され,これはポリマー鎖のconformationにモノマー錯合体の結晶構造に由来すると考えられる異常性があることによると推論された。
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Takeda et al. (1963) studied this question.