太平洋赤道海域での鉛直流速を運動方程式と連続方程式から計算したものである. ドルフィン観測による東西流と力学的高度の観測値を用い, 運動方程式の東西成分を鉛直方向に積分した式から, 赤道直下での東西流の最も強い深さでの鉛直流を算出した. その鉛直流速の値は140°Wから92°Wの値で概略10-3cm/secから10-2cm/secの程度の大きさとなり, 平均すると西向きの風の応力の効果による湧昇が起っていることを示している. 赤道直下での東西断面に沿っての鉛直流速の鉛直分布は, 同じ東西成分運動方程式を微差方程式にしたものから決定した. それによると鉛直うず粘性が1と50cm2/secの間では, その値にかかわらず, 東西流速最大層より深い所では一般に湧昇となる. 4°Sと4°Nの間で, 220mより上での鉛直流速の東西平均の南北方向の分布を, 同じ運動方程式と連続方程式を, べき級数に展開してきめた. その結果10-3から10-2cm/secの湧昇があることとなり, その速度は南から北へ増し, 又上記の範囲では, うず粘性が増すほど大きくなる。
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Takashi Ichiye (1966) studied this question.
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