ナイロン6のヨウ素処理による構造の変化を調べるために, 各種の濃度のヨウ素ヨウ化カリ水溶液でヨウ素を収着, およびそれをチオ硫酸ナトリウムで脱着したナイロン6フィルムの赤外スペクトルを測定し, その変化を詳しく調べた。赤外スペクトルの変化は収着曲線の挙動とよく対応し, 結晶構造の変化にともなって赤外スペクトルに著しい変化が認められる。ヨウ素収着試料のアミドIバンドの挙動から, ヨウ素はアミド基のC=Oに配位していることが認められ, それとともに水素結合もゆるめられるものと考えられる。ヨウ素処理による赤外スペクトルの変化から, アミドIII, V, VIバンドなどの帰属が決定され, またナイロン6のα 型の結晶バンドである928cm-1バンドと新しい結晶構造の977cm-1のバンドの間によい対応がみられることがわかった。
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Heiji Arimoto (1962) studied this question.